月子と行く/池上と合流

7階に到着したの月子たちの前に、「ハアハアハア……」と息を切らしてやってきたのはMMKスタッフの池上であった。何人かのMMK会員も一緒である。
しかし様子がおかしい。どこも怪我などしていないのに、妙に疲れているみたいだ。
「とにかく一番近くの部屋へ入りましょう」月子の誘導で大きな部屋へ入ったものの、ますます池上は疲れていく。どうやら池上が左手に握っている赤い鍵が呪いのアイテムで、それが体力をどんどん吸い取っているらしい。
池上は、ある部屋で赤い鍵を拾ったところ気を失ってしまい、倒れているところを茜子に発見され一命を取り留めたのだという。
そして仲間とともに、他にも隠されているかもしれない呪いのアイテムの危険について知らせ回っているという。
「……しかも、一度触った呪いのアイテムは装備を外せない……」
話している間にも池上の体力はどんどんと奪われ続けているようだ。何か一時的にでも助ける手立てはないのか。
「薬草を……呪いのアイテムには薬草が効きます……」そう池上は言うが、そんな都合よく薬草など……
「ありました!」一人のMMK会員がなんと部屋から薬草を発見した!
さすが洞察力、観察力にすぐれたMMK会員だ! これで池上の体力も少しは回復するだろう。


◎MMKスタッフ千石が現れる