脚本・演出:岩松了 イリュージョンクリエイト:ヒロ・サカイ 役所広司4年ぶりの舞台に加え、岩松了の書き下ろしミステリーホラーの世界に、ヒロ・サカイがイリュージョンマジックの技法を駆使して作り上げた、「演劇にイリュージョンマジックの効果を取り入れた、演劇界初の試み」。 そんな、ホテルを訪れてから帰るまで全てがイリュージョンというイベントが行われました。 |
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まずは、「時の戻るレストラン」でお食事を…。 どうみてもケーキにしかみえない前菜。実はこれ、お魚のテリーヌなのです。 まずは「視覚のメニュー」が配られ、「これは何だ?」と正体についてあれこれ言いながら楽しむお食事。 後半には種明かしの「味覚のメニュー」が配られて、二度楽しい、不思議なレストランでした。 このお食事をいただきながら、物語は「あの日」へとトリップ。 お食事を楽しみながら、「リム亭」近くのバス停を探し出すマジックを楽しみます。皆さんの答えは当たっていたでしょうか? |
■別会場でのシアター
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食事をしながら見つけ出したバス停の名前。参加者それぞれが違うことを思い浮かべたのに、答えは皆同じになってしまいます。 見つけ出したバス停は「風待湖」。 シアターの入り口にありました!「風待湖」のバス停が! 右手には、このドラマの舞台となる「リム亭」の門構えが見えます。 |
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「リム亭」の庭に見立てられた客席、その奥には「リム亭」と母屋が一緒になった建物か見えます。 参加者を迎えるのは「庭」に配された「噴水」。涼しげに、哀しげに水を吹き上げる噴水は、ドラマの始まりを待っているかのようです。 風が吹き荒れ、突然噴水が止まり、庭の置物達がバタバタと倒れて、何かが起こる気配が漂うと何処からともなくこのドラマの主人公(役所広司)が現れた!! |
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「妻の後を追ってあの世へ旅立つ」と記された友人の手紙を受け取り、取るものも取りあえずこの「リム亭」にやって来た。 友が真実を記した「日記」を見つけ、読みはじめる主人公。 |
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ラジオのスイッチを消すために、自ら宙に浮く主人公。 やがてドラマはクライマックスを迎え、妻の死、自分自身の死、訪れた状況を受け止めた主人公の霊は、安らかな気持ちで妻と同じ世界へ旅立っていく。 彼が消えた後には妻と友に微笑む姿が、肖像画の中に戻ってくる…。 |
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